【図解】エコキュートとは|ガス給湯器との違いからヒートポンプの仕組みまで 近年、家庭の給湯設備として注目を集めている「エコキュート」。

2026年3月30日
2026年3月30日
■目次■

近年、家庭の給湯設備として注目を集めている「エコキュート」。

環境に優しく、光熱費も削減できる次世代型の給湯システムとして、オール電化住宅を中心に導入が急速に進んでいます。その普及率は、2024年の時点で既に戸建住宅世帯の3件に1件がエコキュートを導入しているほどで、2025年3月末には国内累計出荷台数が1,000万台を突破しました。

物価高騰が続く中、できるだけ電気代を節約したいという方も増えており、エコキュートの導入を検討する方は増加傾向にあります。

一方で、「エコキュートってそもそもどんなものなの?」「ガス給湯器と何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、エコキュートに興味がある方向けに、エコキュートの基本的な仕組みや特徴を、図解を交えてわかりやすく解説します。

エコキュートのメリット・デメリットや導入方法についても詳しく解説しているので、導入を検討している方はぜひ本記事をお役立てください。

出典:エコキュート「開発と進化」の歴史〜国内累計出荷台数1000万台到達〜|東京電力(https://evdays.tepco.co.jp/entry/2025/05/13/tepco_24)

エコキュートとは?

エコキュートは、「ヒートポンプ技術」を活用し、空気中の熱を利用してお湯を沸かす電気式の給湯器です。2001年に日本で初めて製品化されて以降、省エネ性や環境性能の高さが評価され、特にオール電化住宅での採用が急速に進みました。

従来の給湯器(ガス給湯器や電気温水器)と異なり、エコキュートは少ない電力で効率的にお湯を沸かせるのが特徴です。そのため、光熱費の節約やCO₂排出削減といったメリットがあります。

また、深夜の電力料金が安い時間帯にお湯を沸かし、大型の貯湯タンクに溜めて日中に使用するため、電力のピークシフトにも貢献します。

エコキュートは主に次のような方におすすめです。

向いている人 理由
光熱費を抑えたい人 深夜電力を活用して効率よくお湯を沸かすため、電気代を大幅に削減できる。年間ランニングコストも抑えられる。
オール電化住宅に住んでいる人 ガスを使わず電気だけで給湯が可能。IHクッキングヒーターなどとの相性も良く、トータルの光熱費が管理しやすい。
補助金を活用してお得に導入したい人 国や自治体の補助金制度が充実しており、導入費用を抑えられるチャンスがある。
太陽光発電を活用している人 昼間の余剰電力でお湯を沸かす設定も可能。自家消費型のエネルギー活用でさらなる節約と効率化が期待できる。
災害への備えをしたい人 貯湯タンクに非常用の生活用水としての備蓄が可能。停電や断水時にも活用でき、防災対策になる。
環境に配慮したい人 ヒートポンプ技術でCO₂排出量を削減。再生可能エネルギーとの親和性も高く、エコな暮らしを実現できる。

エコキュートの名称の由来

「エコキュート」という名称は、エコロジーの「エコ」と、給湯をもじった「キュート」を組み合わせた造語で、ヒートポンプ給湯器の愛称として広く使われています。

これは実は商品名ではなく、一般名称として広く使われている関西電力の商標登録で、パナソニックや三菱電機など各メーカーが製造・販売しています。

ただし、気を付けなければならないのが、「エコキュート」という名称がついている商品すべてが、補助金の対象条件を満たしているわけではないという点です。

エコキュートの導入には、国の補助制度を利用することができますが、そのためには本体性能が一定の条件を満たしている必要があります。商品名に「エコキュート」がついているからといって、性能条件を確認せずに購入すると、実は補助対象商品でなかったために補助金を受け取ることができなかった──ということが起こり得ます。

つまり、補助金を活用してお得にエコキュートを導入したい場合は、条件を満たした商品を選ぶ必要があるのです。

対象商品かどうかを判断するには、経産省 資源エネルギー庁の公式サイト(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/kyutokidonyu/kyutodonyuhojo2025.html)にて案内されている「対象製品型番リスト」を参照するのが安心です。

なお、2025年度の対象商品については、給湯省エネ2025事業の公式サイトから検索することができます。参考までに2025年の対象商品を確認したいという方は、「エコキュートのおすすめメーカー5選|パナソニック・三菱・コロナなど主要メーカーを徹底比較」の記事内「国・自治体の補助金制度」の項にて検索方法を詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。

エコキュートの仕組み

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」と、お湯をためておける「貯湯タンク」を組み合わせた給湯システムです。最大の特長は、電気の力だけでなく、空気の熱エネルギーを活用することで高いエネルギー効率を実現している点です。

  • ヒートポンプユニット…外気の熱を吸収し、冷媒を圧縮して高温化し、その熱で水を加熱する。
  • 貯湯タンクユニット…加熱されたお湯をためておくためのタンク。一般家庭では370L〜460Lが主流。

この2つのユニットを配管で接続し、夜間など電気代が安い時間帯にまとめてお湯を沸かし、日中に使いたいときにすぐ使える──というのが、エコキュートの基本的な仕組みです。

ヒートポンプの役割

ヒートポンプとは、「低温の場所から高温の場所へ熱を移動させる装置」です。この技術はエアコンや冷蔵庫にも使われており、空気中の熱を吸収・移動させることで、冷暖房や給湯を実現しています。

エコキュートの場合、外気の熱を集め、冷媒を使って圧縮・加熱し、その熱で水を温めます。電気ヒーターのように「電気を直接熱に変換」するのではなく、電気の力で「空気の熱を移動」させて利用する点が特徴です。

貯湯タンクの機能

エコキュートは、電気代の安い深夜帯にまとめてお湯を沸かす運用が基本です。使用するタイミングでお湯を作るのではなく、先にお湯を沸かしてタンクに貯めておく必要があります。

貯湯タンクは、この「貯める」役割を担っています。

一般向けのエコキュートでは、主に以下の3種類のタンクが流通しています。

タンク容量 対応目安(家族構成)
約300L 2〜3人世帯向け(少人数向け)
約370L 3〜4人世帯向け(標準)
約460L 4〜6人世帯向け(大家族向け)

自然冷媒とは

「冷媒」とは、熱を運ぶための媒体(ガス)のことです。ヒートポンプでは、この冷媒が外気から熱を吸収および圧縮し、加熱された状態で熱交換器を通して水に熱を与えるというサイクルを繰り返します。

冷媒の種類によって、熱の移動効率や環境への影響が大きく異なるため、どんな冷媒を使うかはヒートポンプ技術においてとても重要です。

従来の家庭用ヒートポンプ(冷蔵庫やエアコンなど)の冷媒には、地球温暖化係数が高いとされているフロンガスが使われてきました、しかし、近年は環境への配慮から、ノンフロン冷媒が主流になってきています。

一方、エコキュートでは主に、自然冷媒と呼ばれる「二酸化炭素(CO₂)」を冷媒として活用しています。CO₂は大気中にも存在する成分であり、可燃性がないため安全性も高く、環境に優しいのが特徴です。エコキュートが「環境にやさしい給湯機器」として注目される理由の一つです。

【図解】エコキュートの構造

  1. エコキュートのヒートポンプユニットは、エアコンの室外機のような外観をしており、外気中の熱を吸収する役割を担っています。外気温が低くても空気中には熱エネルギーが存在しており、それを空気側熱交換器が冷媒に取り込みます。
  2. 吸収された熱を含んだ冷媒は、コンプレッサー(圧縮機)によって圧縮され、高温・高圧のガス状になります。このとき、冷媒の温度は90℃近くまで上昇することもあります。
  3. 高温になった冷媒は、水加熱側熱交換器を通過します。ここで冷媒が持つ熱が水に伝えられお湯になります。
  4. 加熱されたお湯は、貯湯タンクへと送られ蓄えられます。タンクは高断熱構造となっており、深夜に沸かしたお湯を長時間保温しておくことが可能です。
  5. 必要に応じ、貯湯タンク内のお湯が蛇口やシャワーから供給されます。水圧の関係で若干の差はあるものの、ほとんどの家庭用設備に対応しています。

寒冷地での注意点

エコキュートには「寒冷地仕様」のモデルがあります。一般地仕様のエコキュートを、北海道や東北地方などの寒冷地で使用すると、配管や貯湯タンクにたまった水が凍結して破損や故障につながる可能性があります。そのため、寒冷地でエコキュートを導入する場合は、寒冷地仕様のモデルを選ばなければなりません。

なお、寒冷地とは「最低気温が-10℃を下回る地域」を指します。これは国土交通省が定めた定義で、具体的には以下の地域が該当します。

都道府県名 市町村
北海道 札幌市、小樽市、旭川市、釧路市、帯広市、北見市、岩見沢市、網走市、留萌市、苫小牧市、
稚内市、美唄市、芦別市、江別市、赤平市、紋別市、三笠市、根室市、千歳市、滝川市、砂川市、
歌志内市、深川市、富良野市、登別市、恵庭市、伊達市(旧伊達市に限る。)、北広島市、石狩市、
北斗市、当別町、新篠津村、木古内町、七飯町、鹿部町、森町、八雲町(旧八雲町に限る。)、長万部町、
今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、蘭越町、ニセコ町、真狩村、京極町、倶知安町、共和町、
岩内町、泊村、神恵内村、積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、
由仁町、長沼町、栗山町、月形町、浦臼町、新十津川町、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町、
鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、東川町、上富良野町、中富良野町、和寒町、剣淵町、増毛町、小平町、
苫前町、羽幌町、初山別村、遠別町、天塩町、枝幸町(旧枝幸町に限る。)、豊富町、礼文町、利尻町、
利尻富士町、幌延町、美幌町、斜里町、清里町、小清水町、湧別町、大空町、豊浦町、壮瞥町、白老町、
厚真町、洞爺湖町、安平町、むかわ町、日高町、平取町、新冠町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、
音更町、士幌町、鹿追町、新得町、清水町、芽室町、広尾町、幕別町(旧幕別町に限る。)、池田町、本別町、
浦幌町、釧路町、厚岸町、浜中町、白糠町、標津町、羅臼町、夕張市、士別市、名寄市、伊達市(旧大滝村に限る。)、
留寿都村、喜茂別町、愛別町、上川町、美瑛町、南富良野町、占冠村、下川町、美深町、音威子府村、
中川町、幌加内町、猿払村、浜頓別町、中頓別町、枝幸町(旧歌登町に限る。)、津別町、訓子府町、
置戸町、佐呂間町、遠軽町、滝上町、興部町、西興部村、雄武町、上士幌町、中札内村、更別村、
幕別町(旧忠類村に限る。)、大樹町、豊頃町、足寄町、陸別町、標茶町、弟子屈町、鶴居村、別海町、中標津町
青森県 平川市(旧碇ヶ関村に限る)
岩手県 八幡平市(旧安代町に限る)、葛巻町、岩手町、西和賀町、九戸村
秋田県 小坂町
福島県 檜枝岐村、南会津町(旧舘岩村、旧伊南村、旧南郷村に限る)
栃木県 日光市(旧栗山に限る)
群馬県 嬬恋村、草津町、片品村
長野県 塩尻市(旧楢川村に限る)、川上村、南牧村、南相木村、北相木村、軽井沢町、木祖村、木曽町(旧開田村に限る)

引用:建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における算出方法等に係る事項|国土交通省

※上記資料の省エネ基準内別表第10(58ページ)の地域区分における1地域または2地域が「寒冷地」として国土交通省により指定されています。

エコキュートとガス給湯器・電気温水器の違い

家庭用の給湯設備には、エコキュート・ガス給湯器・電気温水器などの種類があり、それぞれ熱の発生方法・エネルギー源・ランニングコスト・環境性能などに大きな違いがあります。

ここでは、これら3つの給湯方式の違いをわかりやすく比較してまとめました。

給湯器3種の主な違い

項目 エコキュート ガス給湯器 電気温水器
熱源 空気の熱(ヒートポンプ)+電気 都市ガス・プロパンガス 電気
エネルギー効率 COP 5.0(500%以上)※ 熱効率 約80〜95% 約100%
光熱費 安い(夜間電力活用) 中程度〜やや高め 高め(昼間も通電)
初期費用 高め(40万〜) 低〜中(15万〜30万円程度) 中(20万〜30万円程度)
CO₂排出量 非常に少ない 多い 少ない
機能性 貯湯式 / 高温 / 沸き増し可 即時給湯 / 高温 / 連続使用可 貯湯式 / 追い炊き不可
設置場所 屋外(2ユニット設置) 屋外(コンパクト) 室内外 / スペース必要
災害時の利用 貯湯分のお湯を利用可 停電・断水で使用不可 タンク分のお湯を利用可

※COPは「成績係数(Coefficient of Performance)」の略で、ヒートポンプ機器の効率を表す指標です。「COP=熱出力(kW)÷消費電力(kW)」の計算式で算出でき、1kWの電力で5kW分の熱を生み出す場合はCOP=5.0となります。一般社団法人 ヒートポンプ・蓄熱センターによると、エコキュートの中間期COPは、2007年の時点で5.0を突破したとされています。

参考サイト:エコキュート 1000万台突破|一般社団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター(https://www.hptcj.or.jp/personal/products/ecocute/)

エコキュートのメリット・デメリット

エコキュートは環境に優しく節約にもつながる便利なシステムですが、ご家庭に合った製品を選ばないと、かえって効率が悪くなったり不具合が起きたりする可能性があります。

エコキュートのメリットとデメリットを正しく理解し、ご自宅に合った製品を選びましょう。

エコキュートのメリット・デメリット一覧

メリット デメリット
節約になる 設置費用が高い
環境に優しい お湯切れのリスクがある
電力の安定供給に貢献 設置スペースが必要
非常時対策になる 夜間の運転音
飲用にできない
シャワーの水圧が弱い

それぞれのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1. 節約になる

光熱費を大幅に削減する目的でエコキュートの導入を検討する方は、とてもたくさんいます。特に「給湯」における電気代は、家計を圧迫する一大要因で、エコキュートを導入することで年間数万円単位の節約ができるのがうれしいところ。

一般家庭におけるエネルギー消費の内訳

用途 割合
動力・照明 32.9%
給湯 28.7%
暖房 26.3%
厨房 9.7%
冷房 2.4%

出典:令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)

先述の通り、エコキュートは消費電力1kWhで、約5kWh相当の熱エネルギーを生み出す(=COP5.0程度)ため、理論的には同じ量のお湯を沸かす場合、電気使用量を約1/5に抑えることができます。

さらに、高性能なエコキュートの場合。使用パターンを学習してお湯の沸かしすぎを防ぐ「節約モード」や、外出時に自動で沸き上げを停止する機能などを活用することで、電気代や水道代をさらに抑えることが可能です。

メリット2. 環境に優しい

従来のガス給湯器は、都市ガスやプロパンガスを燃焼させてお湯を沸かすため、使用時にCO₂(二酸化炭素)を直接排出します。一方、エコキュートは燃焼を伴わず、空気中の熱を使うヒートポンプ技術によりお湯を沸かすため、給湯時のCO₂排出量はゼロです。

もちろん、ヒートポンプを動かすために電力を使うため、間接的なCO₂排出はありますが、消費電力が少ないため、トータルではガス給湯器と比較して約65%もの排出削減効果に期待できると試算されています。

給湯機1台あたりの年間CO₂排出量の試算


出典:CO2冷媒ヒートポンプ給湯器普及促進研究会資料(平成17年3月)|経済産業省資源エネルギー庁

メリット3. 電力の安定供給に貢献

エコキュートは、ピークシフトにも貢献します。ピークシフトとは、電力の消費量が多い時間帯(日中)から少ない時間帯(深夜)に活動を移すことで、電力消費量の波を平準化させることを指します。

日中はエアコンや照明などで電力使用が集中しやすく、電力供給が不安定になるリスクがありますが、エコキュートは夜間電力を使って運転するため、電力インフラの負荷を軽減します。そのため、電力会社も深夜電力プランやオール電化割引などで、エコキュートの導入を推奨しています。

メリット4. 非常時対策になる

貯湯タンクには、常にお湯(またはぬるま湯)が確保されているため、断水時などに活用することができます。370Lタンクであれば、4人家族が数日間、生活用水として使える量を備えています。

本体には「非常用取水栓」が搭載されており、停電時でもバケツやポリタンクに直接お湯を取り出せる構造になっているため、飲用以外の洗顔・手洗い・トイレの流し水・食器洗いなど、生活に必要な水を確保することが可能です。

デメリット1. 設置費用が高い

エコキュートの導入において、一番のハードルはやはり初期費用ではないでしょうか。機種や容量にもよりますが、エコキュートは本体価格+設置工事費用を含めて約40万〜60万円が相場となっており、従来のガス給湯器の2倍以上のコストがかかります。

また、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの2台設置が必要なため、製品そのものの価格に加え、設置工事や配管工事の負担も大きくなりがちです。

ただし、国や自治体の補助金制度を活用することで、最大10万円以上の助成が受けられるケースもあるため、補助金を活用することで実質的な負担は大きく軽減されるでしょう。

長期的には光熱費の節約で元が取れるケースも多いため、導入前に費用対効果をしっかり比較検討することが重要です。

デメリット2. お湯切れのリスクがある

エコキュートは貯湯タンクにお湯をためて使うため、大量に使いすぎるとお湯切れを起こす可能性があります。再加熱には時間がかかるため、急にお湯が必要な場合に対応しづらい点はデメリットといえるでしょう。

ただし、使用量に合った容量のタンクを選んだり、来客前に「増湯」設定をしておくなどして対策が可能です。また、AI学習機能付きの機種を選ぶことで、お湯切れのリスクを抑えやすくなります。

デメリット3. 設置スペースが必要

狭小地や都市部の住宅では、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの設置場所の確保が難しいケースがあります。また、搬入・設置時には基礎工事や配管の取り回しも必要になるため、ガス給湯器と比べて導入のハードルが高い点がデメリットです。

デメリット4. 夜間の運転音

エコキュートは、主に夜間にヒートポンプを稼働させてお湯を沸かすため、運転音(ファンやコンプレッサー音)が気になる場合があります。特に、寝室や隣家の近くに設置する場合は注意が必要です。

とはいえ、最新機種では静音設計が進んでおり、40dB前後(図書館レベル)の運転音に抑えられているものが多くなっているため、運転音が気になる方は静音モデルを選んだり、設置場所を工夫したりすることで対策できます。

デメリット5. 飲用にできない

エコキュートの貯湯タンクにためられたお湯は、衛生基準上「飲用不可」とされています。お湯がタンク内で長時間保温されることや、給湯配管が飲料水用の基準を満たしていない可能性があるためです。ただし、エコキュートを設置したからといって、その住宅の水が飲めなくなるわけではありません。飲めないのは「エコキュートのタンク内にためられたお湯」であり、エコキュートの水側(つまり給水側の水道水)は、これまで通り飲用や料理などに使用できます。

なお、「エコキュートのお湯を浄水器に通せば飲める?」というご質問をいただくことがありますが、大半の浄水器はお湯に対応しておらず、お湯を通すと破損や故障の原因になる製品が多いため、基本的に浄水器にお湯を通さないことを推奨しています(詳しくは各浄水器の説明書をご覧ください)。

デメリット6. シャワーの水圧が弱い

エコキュートは、機種によってシャワーの水圧が弱く感じることがあります。特に2階での使用や同時使用時に物足りなさを感じるケースが少なくありません。

シャワーにある程度の水圧が欲しい場合は、高圧力対応タイプ(フルオート・水道直圧式)の製品を選ぶのがおすすめです。

エコキュートを設置・交換する方法

エコキュートの設置・交換は、専門の施工業者に依頼する必要があります。

設置までの流れは、以下のようなケースが一般的です。

  1. 現地調査・見積もり…設置スペースの確認や既存機器の状況を調査します。
  2. 本体・機種の選定…家族構成や設置環境に合ったタンク容量・機能を選びます。
  3. 補助金の申請(希望者)…自治体や国の補助金を利用する場合、業者に申請を依頼します。
  4. 設置工事(所要時間:半日〜1日)…既存機器の撤去、新機器の設置、配線・配管工事、試運転を実施します。


まとめ|エコキュートを正しく選ぼう

エコキュートは、省エネ性・環境性能・災害対応力を兼ね備えた次世代型の給湯システムです。初期費用こそ高めですが、ランニングコストの安さや補助金の活用により、長期的には家計にも優しい選択肢といえるでしょう。

ただし、エコキュートを快適に使い続けるには、ご家庭に合った製品を適切に選ぶことや、設置場所をしっかり調査すること、補助金対応ができる実績が豊富な業者選びなどの注意点があります。

本記事を参考にそれぞれの注意点をしっかりと確認し、最適な製品・業者を選んでくださいね。